「成人式の喜びを一生の宝物に。幸せの思い出を繋ぐ髪飾りと花束の贈り方|プリザーブドフラワーのお店が届ける物語」

目次

二十歳の門出を迎える皆様へ

✿成人おめでとうございます

私はいつも、髪飾りをお作りしたり花束を束ねたりするとき、ある一つの願いを込めています。 それは、「このお花たちが、次の喜びごとでもまた、あなたの笑顔に寄り添えますように」ということです。

成人式のその日、鏡に映った自分の姿を見て心が弾んだこと。 大切な人からお祝いの花束を受け取って、胸がじわっと熱くなったこと。

そんな一生に一度の「幸せの記憶」をその日一日限りで終わらせるのではなく、ずっと先の未来まで繋げていきたい。

一人で営む小さなお店だからこそ、マニュアル通りではない、あなただけの想いにどこまでも親身に寄り添いたいと思っています。「こんなこと相談してもいいのかな?」なんて思わずに、まずはゆっくりお話を聞かせてくださいね。

今日は、私が大切にしている「思い出を繋ぐお花」への想いをお伝えします。

【振袖を引き立てる】自分らしさを表現する髪飾りの選び方

✿振袖の魅力を引き立てる、花の素材の選び方

成人式の装いといえば、お母様から受け継いだ「ママ振袖」や、伝統的な古典柄の振袖を選ぶ方もいれば、今どきのくすみカラーやモダンなデザインを好む方もいらっしゃいます。 そこで迷ってしまうのが、「どんな素材の髪飾りが一番合うの?」ということ。

当店では、それぞれの良さを活かした**「プリザーブドフラワー」「ドライフラワー」「アーティフィシャルフラワー」*を組み合わせて、今のトレンドと伝統を上手にミックスさせたご提案をしています。

✿それぞれの素材が持つ「魅力」と「役割」

一つひとつのお店で私が手に取って選んでいるお花たちには、それぞれ得意な表現があります。

  • プリザーブドフラワー: 本物の生花のような質感がありながら、発色がとても上品。古典的な振袖に合わせると、お顔周りがパッと華やぎ、清楚な印象を与えてくれます。
  • ドライフラワー: 今のトレンドである「ニュアンスカラー」や「アンティークな雰囲気」を出すなら欠かせません。少し落ち着いたトーンの振袖や、おしゃれでこなれた印象にしたい方にぴったりです。
  • アーティフィシャルフラワー(高品質な造花): 何より「扱いやすさ」が魅力です。形が崩れにくく、ボリュームを出すのも得意。大ぶりなダリアや、しっかりとした形を見せたい時に、全体のバランスを整える「支え」として大活躍します。

✿プロが大切にしている「調和」のポイント

最近のトレンドは、どれか一つの素材に絞るのではなく、これらを上手に「ミックス」させること。

例えば、全体をドライフラワーでまとめて今っぽさを出しつつ、メインの一輪だけをプリザーブドフラワーにすることで、写真に撮った時にお肌をより綺麗に見せる効果があります。

「伝統的な赤の振袖だけど、少しだけ今どきの雰囲気も入れたいな」 「自分にしかできない、個性的なコーディネートにしてみたいな」

そんなお悩みも、一人のお店だからこそ、あなたの振袖の柄を見ながら、何時間でも(笑)納得いくまで一緒に考えさせていただきます。

✿:振袖の色・柄とのコーディネート術

「この振袖に、何色を合わせたら正解ですか?」 ご相談にいらっしゃるお客様から、一番よく聞かれる質問です。 実は、髪飾りの色選びには、大きく分けて2つの「おしゃれな正解」があります。

  • 「統一感」で上品に見せるなら 振袖のメインの色や、柄の中に使われている色を一色拾って、髪飾りに取り入れる方法です。全体がしっとりとまとまり、大人っぽく洗練された印象になります。プリザーブドフラワーの繊細な質感は、この「上品なまとまり」を作るのがとても得意です。
  • 「差し色」で個性を出すなら 振袖とは反対の色(例えば紺色の振袖に、あえて明るい黄色や白を合わせるなど)を髪飾りに持ってくる方法です。パッと目を引く華やかさが出て、お顔立ちを明るく見せてくれます。ドライフラワーのニュアンスカラーを少し混ぜることで、派手になりすぎず、おしゃれな「抜け感」も演出できますよ。

「どっちが似合うか分からない!」という時も安心してください。お店でお花を実際に髪に添えながら、鏡を見て一緒に「これだ!」という一瞬を見つけていきましょう。

✿プロが教える「写真映え」のポイント

成人式といえば、一生残る写真も大切ですよね。 「式当日にプロのカメラマンに撮ってもらう時」も、「お友達とスマホで自撮りする時」も、どちらも可愛く写るためのポイントがあるんです。

それは、髪飾りの「立体感」と「配置」です。

  • 360度どこから見ても綺麗に 式典中、あなたは横顔や後ろ姿を見られることも多いもの。アーティフィシャルフラワーでしっかり土台を作り、その周りにドライフラワーの小花を散らすことで、どの角度から撮ってもお花が綺麗に写るように配置します。
  • 左右のバランスで小顔効果も あえて片側にボリュームをしっかり出し、反対側には小さなパーツを添える「アシンメトリー(左右非対称)」な付け方が人気です。こうすることで、お顔のラインがスッキリ見えて、写真映えがぐっと良くなります。

小さなお店だからこそ、当日される予定の髪型に合わせて、「このお花はここに挿すと可愛いですよ」といった細かいアドバイスも、時間をかけてお伝えしています。

想いを形に】お祝いの気持ちを託す、特別な花束

✿最近の成人式の花束事情

成人式という一日に添えられるお花は、髪飾りだけではありません。最近では、大切な方への真っ直ぐな想いを「花束」に託して手渡すシーンが、とても増えていると感じます。

ご家族から、立派に成長したお子様へ贈る「おめでとう」の花束。 それは今日までの20年間の歩みを慈しむ、何より温かい贈り物です。

また、最近ではこんな素敵な光景もよく目にします。 成人式をすでに経験した先輩が、これから門出を迎える後輩のために、「おめでとう、頑張れよ」と花束を持って駆けつけたり。あるいは、気心の知れたお友達同士で、これからの未来を励まし合うようにお花を贈り合ったり。

さらには、ご親戚や親しい知人の方が、「あの子がもう二十歳か」と目を細めながら、サプライズのプレゼントとしてご依頼くださることもあります。

お花を受け取った瞬間の、はにかんだような、でも最高に輝く笑顔。 そして、それを見守る贈り主様の、少し照れくさそうながらも誇らしげな表情。

一人でお店をしていると、そんなお一人おひとりの間にある「温かな物語」を直接伺うことができ、その想いを花束という形にするお手伝いができることに、いつも胸がいっぱいになります。

花束は、ただの植物の集まりではありません。 それは、大切な誰かを想う「優しい気持ち」が形になったもの。 だからこそ、その時、その瞬間にしか伝えられないメッセージを込めて、私は一束ずつ丁寧に、大切に束ねさせていただいています。

✿不安を「喜び」に変えたい。ある前日の出来事

先日、とても心に残る出来事がありました。 成人式の前日、ある女性のお客様から「男性へ贈る花束を、今からお願いできませんか?」と切実なご連絡をいただきました。ご主人に頼まれて、急ぎでお花を探されていたそうです。

式の直前、なかなか準備が整わない不安な気持ちはどれほどだったことでしょう。お店の材料は決して多くはなかったのですが、お話を聞くうちに「なんとかして差し上げたい」という想いが強くなりました。

最初は、男性用なら水色や青系かな?と考えたのですが、お客様から「とにかくカッコよくしてほしい!」という一言をいただいた瞬間、私の頭の中でパッとイメージが切り替わりました。

「淡い水色じゃない。もっと深みのある青と、存在感のあるドライフラワーだ!」

とっさに大ぶりの白いお花やくすみカラーの大きな葉っぱを組み合わせ、仕上げはあえて英字新聞でラフにくるんで。その子の「カッコよさ」を想像しながら束ねていく時間は、私自身もワクワクして、まるでアーティストになったような気分でした(笑)。

当日、それを受け取った瞬間の「そう、こんな花束が欲しかったんです!理想通りです!」という弾んだ声。前日までの不安が吹き飛んで、純粋な「お祝いの喜び」に変わった笑顔を見た時、私自身も胸が熱くなるほど嬉しかったです。

✿一人ひとりの「いざ」という時に寄り添えるお店で

もちろん、大切なお祝いのお花ですから、前もってお話しできれば、より理想に近いお花をじっくりご用意できます。でも、人生には「どうしても今、必要」という瞬間もありますよね。

私は、ただお花を売るだけでなく、困っている誰かの「救世主」になれるような、そんな頼りがいのある存在でありたいと思っています。

大きなお店ではないからこそ、一人ひとりの切実な想いに耳を傾け、できる限りの力になりたい。 その花束が、贈る方と受け取る方の心を繋ぐ、最高のかけ橋になるように。

どんな時でも、お花のことならまずは一度、気兼ねなく声をかけてみてください。あなたの「お祝いしたい」という真っ直ぐな気持ちを、私は一番大切にしたいと思っています。

【幸せのバトン】「次の喜びの日」へ思い出を繋ぐということ

✿一度きりで終わらせない、当店のこだわり

私が仕立てる髪飾りや、心を込めて束ねる花束。それらは、成人式という「一生に一度の日」を彩るためだけのものではありません。当店が扱うプリザーブドフラワーは、生花に魔法をかけたような繊細なお花です。もちろん、形あるものですから永遠に全く変わらないわけではありません。時間の経過とともに少しずつアンティークのような風合いに変化したり、いつかは役目を終える時もくるかもしれません。でも、だからこそ私は、そのお花が美しく咲いてくれる間、何度もあなたの幸せな瞬間に立ち会えるようにと、祈るような気持ちで手を動かしています。

✿形を変えて繋がる「幸せの記憶」

成人式で身につけた髪飾りが、数年後にはご自身の結婚式の装いに、そっと華を添えている。成人式にお祝いでいただいた花束が、形を変えて、いつか生まれてくるお子様の七五三の髪飾りとして、小さな頭を彩っている。たとえ少しずつ色あせたとしても、それはあなたと一緒に時を重ねてきた証。いつかその役目を終えるその時まで、「これはね、お母さんが二十歳のときに使ったお花なのよ」と、思い出話を添えてバトンのように記憶を繋いでいく……。そんなふうに、一つのお花を通じて、ご家族の幸せの物語が紡がれていくことこそが、私がこの仕事を通して届けたい最高の価値だと思っています。

生花には生花の良さがありますが、プリザーブドフラワーは「一番美しい瞬間」を長く留めてくれます。あの日、鏡を見てドキドキした気持ちや、ご家族が目を細めて見てくれた温かな眼差し、友人たちと笑い合った空気。ふとした瞬間に目に入るお花が「あなたはこんなに愛されているんだよ」と、これからの人生を励ましてくれるお守りのような存在になってほしい。だからこそ、私はただの飾りを作っているのではなく、あなたの人生に寄り添っていく「思い出のピース」を作らせていただいているのだという覚悟を持って、一つひとつの素材を選び、丁寧にお仕立てしています。

いつか、「あの日のお花を、今度はこんなお祝いに使いたいんです」と、そんな幸せなご相談をいただける日が来ることを、私は何より楽しみに待っています。

おわりに

✿一生に一度の記念日を、最高に輝かせるお手伝いを

私一人の小さな、小さなお店ですが、ここはお花を通して「想い」を未来へ繋ぐ場所です。

成人式という大きな節目を終えた皆様も、そしてこれからその日を心待ちにしている皆様も。 お花選びに迷ったり、思い出をどう残そうか悩んだりした時は、いつでも気軽にお店を覗いてください。

「あの日のお花を、今度はこんなお祝いに使いたいんです」 そんなご相談をいただける日が来ることを、私は何より楽しみに待っています。

成人された皆様の未来が、お花のように美しく、世代を越えて愛に満ちたものでありますように。心からの祝福を込めて。

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