大阪・関西万博体験記 ~歩いて、感じて、未来に残る思い出~

大阪関西万博
目次

2025年の大阪・関西万博に行ってきました!


連日大混雑でパビリオンはなかなか入れなかったものの、広い会場を歩き回るだけでも十分に楽しめました。
今回は私の体験を通じて、万博の魅力や未来に残る思い出についてお伝えします。

✿フェリーで行くからこその特権!西ゲートからスムーズ入場

私は淡路島からパソナグループのフェリーを利用し、西ゲートから会場に入りました。
フェリーが到着すると、送迎バスが会場まで送り届けてくれるのですが、バスの車窓から東ゲートを見ると、そこには長蛇の列が続いていました。
「わぁ、これがテレビで見たあの景色だ」
いよいよ万博会場に入るんだと気持ちが高まりました。
とはいえ、あの長い列に飛び込むのはできることなら避けたい……。

バスが送り届けてくれた西ゲートは並んでいるものの流れがとても速く、ちょっと混んでいるスーパーのレジ待ちくらいの感覚でした。楽しみという感覚が長く待たされている感覚を薄めてくれているのかもしれません。



それでも多かった人、人、人。平日でも熱気はすごい

✿大屋根リング上から感じた事

会場内を歩いていると、平日にも関わらず、驚くほどたくさんの人であふれていました。

大屋根リングの上から各パビリオンの建物が見渡せるのですが、それぞれの国ごとに個性があり、思わず「中に入ってみたい!」とワクワク。さっそく足を進めてみたものの、降りてみると、どこも長蛇の列。残念ながら断念しました。

それでも、建物の外観を眺めたり、それぞれの国が表現するテーマや雰囲気を感じたりするだけでも、十分に楽しめました。デザインや色づかい、空間の使い方から、その国の空気感がふんわりと伝わってきて、歩くだけで世界旅行をしているような感覚でした。

広大な会場をひたすら歩きながら
未来にこの日のことを懐かしく振り返るとき、パビリオンの中の華やかさだけじゃなく、こうした景色や雰囲気そのものが、きっと思い出の一部になるのだと思いました。

ちなみに私がいちばん心惹かれたのが「サウジアラビア館」
真っ白で堂々とした外観。テラスには白い民族衣装を身にまとったスタッフの方がいて、とても印象的でした。入ってみたかったなぁ……と思っていたら、後日、実際にいくつかのパビリオンを回られた方に「一番よかったのはサウジアラビア館」と聞き、私の直感すごいかも!と思ったのと同時に、やっぱり、入れなかったのは残念だなと感じました。

大屋根リンクからの景色

パソナパビリオンと落合陽一さんの「ぬるんる」体験

✿入れたパビリオン

今回、実際に体験したのはパソナパビリオンと落合陽一さんの「ぬるんる」の2つのパビリオンです。どちらも割と待ち時間も短くは入れました。

パソナパビリオンでは、最新のテクノロジーが人と人をつなぎ、働き方や生活スタイルを大きく変える未来を体感できました。特に印象的だったのは、脳の信号を補助する装置の展示です。動かなくなった身体の一部にこの装置を装着すると、脳からの信号が伝わり、動かせるようになるというのです。それだけでも驚きだったのですが、さらに、リハビリを続けることで、機能を失っていた部分が回復していくという説明もありました。
未来への期待が膨らみながらも、想像もできなかった世界が目の前に現れたような気持ちになり、1年前に脳出血で左足に軽い麻痺が残った父のことがふと頭をよぎりました。「この装置が今あれば…」という想いとともに、これからの医療やリハビリの未来に大きな希望を感じました。

「ぬるんる」は、約10分間のインスタレーション作品。
暗がりの空間に入ると、光や音、視覚と聴覚を中心に構成された空間でした。目に見えるものだけでなく、触れられない「感覚」そのものを体験するような時間で、まるで言葉を超えた感覚に包まれるようでした。
でも、だからこそ「体験してこそわかる世界」なのかもしれません。
グッズ売り場では「未来の香り」と名付けられたアイテムが販売されており、五感へのアプローチにもこだわりがあることが感じられました。
もしかすると、香りや風を使った体験が今後さらに広がっていくのかもしれません。

旅の途中で気づいた、足が疲れにくい不思議な感覚

✿足がつかれていない!!

今回、一番驚いたことのひとつが、想像以上に足が疲れなかったこと。
会場はとても広く、かなり歩きましたが、なぜか不思議と足が重くならなかったのです。

歩道や広場の素材が工夫されているのかもしれません。
足に負担がかかりにくい設計なのかなと感じました。
おかげで、最後まで元気に会場を回ることができました。

マンホールのみゃくみゃく君

帰りの混雑と、お土産は先に買うべしの教訓

✿お土産は先に!!


パソナの帰りのフェリーに合わせて5時前に万博会場を後にすることにしたのですが、お土産売り場は帰り道に集中していて、多くの人が並んでいました。
私たちは朝のうちに小さなお土産は買い、持ち歩くものは帰りに買おうと思っていました。自分の欲しいものはゲットできたのでいいですが、友人にはお土産話しかできなくなってしまいました。(笑)
並ぶのが苦手な方は特に、早めの購入がおすすめです。

「行くことに価値がある」人生の思い出

✿人生の思い出を作り

私が今回感じたのは、パビリオンに入ることだけが万博の全てではないということ。
並んだり、入れなかったりすることも含めて、
「行くこと自体に価値がある」と心から思いました。

未来、友達や家族と振り返るときに、
「私たちもあの時行ったよね、すごく混んでたけど、歩いて楽しかったね」なんて話せるはず。
大阪・関西万博は、そんな未来の懐かしい思い出を作ってくれる場所でした。

おうちで楽しむ万博ごはん、韓国とフランスの味を再現

✿万博会場だけでは終わらない

会場でパビリオンに入れなかった分、私は家で「おうち万博ごはん」を楽しんでいます。
韓国料理のキンパやヤンニョムチキン、冷麺にキムチ。
そしてフランス料理のグラタン・ドフィノワ、ハッセルバックポテト、ビシソワーズに手作りパン。

どれも時間をかけて丁寧に作った料理で、万博の“旅気分”を家でも味わうことができました。
料理が好きな私にとって、これもまた大切な思い出づくりのひとつです。
そしてこのシリーズはまだまだ続きそうです。

日常と繋がる、淡路島のajugaという小さなお店

✿なんでもない日常の中にある小さな楽しさ

私は、淡路島の「レトロこみち」で、プリザーブドフラワーと雑貨を扱う小さなお店「ajuga(アジュガ)」を開いています。
お店から歩いていける距離には海が広がり、少し車を走らせれば壮大な敷地にお花が咲く景色にも出会えるような、のんびりとした場所です。

プリザーブドフラワーは、生花の美しさをそのまま閉じ込めた“時間の止まったお花”。そんな不思議でかわいらしい花たちと向き合うのが、私の毎日です。

普段の暮らしでは、季節の野菜や発酵の力を借りながら、ちょっと手をかけてごはんを作る時間も好きです。
今回の万博や「おうち万博ごはん」も、そんな日々の延長線上にある、わくわくのひとつでした。

旅に出たりイベントを楽しんだりするのも素敵だけど、なんでもない日常の中にある小さな楽しさや、自分の手でつくる喜びも大事にしていきたい。
そんな気持ちを込めて、今日もajugaでお待ちしています。
そんな今も、台所ではパンの生地が静かに発酵中。
窓からの風を感じながら、膨らんでいく様子を楽しみに待っています。

何とか焼けたミルク・リュステイック

おわりに

✿淡路島経由は遠回りの様で賢い選択かもしれない

大阪・関西万博は、いくつかのパビリオンに入れなかったという少し残念な気持ちもありましたが、
それ以上に「未来に残る大切な思い出」をしっかりと刻んでくれる場所でした。

これから行かれる方には、ぜひ「お土産は先に購入」が私からのおすすめ。帰る頃には疲れもあり、混雑もしていてゆっくり選ぶ余裕がなくなってしまうかもしれません。

そしてもう一つ、淡路島からフェリーで会場入りするルートも、とてもおすすめです。
私自身、スムーズな入場と、ちょっと特別な旅の始まりを感じられて、万博がより楽しくなりました。

和歌山・神戸・徳島・方面の方でも、「ちょっと遠回りに見えて、実は賢いルート」になるかもしれません。旅の道中に淡路島を通って、フェリーで西ゲートからスッと入場する。その流れが、意外と快適だったりします。

そんな淡路島にある私のお店「ajuga(アジュガ)」にも、よかったらお立ち寄りください。
万博の話をしたり、お料理の話をしたり、日常が少し豊かになるようなものを見つけていただけるかもしれません。

ちょっと寄り道するような気持ちで、お気軽に遊びに来ていただけたら嬉しいです。


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